MERCEDES BENZ


2010年7月最後の日の2台 新型と旧型

 

MERCEDES BENZ

種類・シリンダー数 DOHC V型8気筒
総排気量 cc 5,461
ボア×ストローク mm 98.0×90.5
最高出力 kW/rpm(EEC) 285/6,000
最高出力 PS/rpm(EEC) 387/6,000
最大トルク N・m/rpm(EEC) 530/2,800〜4,800
最大トルク kg・m/rpm(EEC) 54.0/2,800〜4,800

アグレッシブルな顔つきとなり。横からの眺めもすっきりきりっとしていて頼もしい限りではあるが、しっとりとした車ではなく残念。エンジンは5500ccのツインカムとなり80馬力ほど以前よりupしていて、M3に匹敵、さらにはアストンに迫る加速をするので十分楽しめる車である、、はずだった。 エンジンを回してもタイヤノイズしか上がらず、エンジン音、排気音、タイヤノイズの3つのバランスが崩れ、走る気がしない車になっていた。

さらに、低速ではクイックでシャープなハンドリングは評価するが、高速では以前ほどビシッとした直進安定性は感じられなくなってしまったのが残念。 なんとか改善していただきたいものである。

 

右側のE500に比べると優雅さが足りない直線的で鋭角な内装とダッシュボードのプラスチックがいかにもチープ、、、。ステアリングも以前のウッドはピタッと指に吸いついて最高だった。シートも穴がないので夏は不快。


←旧型の内装

 

 

左が新型の内装。手抜きを感じてしまう。、ドリンクホルダーは出来たもののセンターコンソールも大きな「箱」で仕切りもなく詰め込むしかない。 ステアリングもE500の吸いつくウッドとはほど遠い。 しかし横幅は広くなり車内空間は以前のSクラスに近いゆったり感は出ている。エアサスはやや硬くなったものの、4人乗車で和歌山有田まで574kmの走行においても80歳の母からはクレームなしであった。 内装をいじっていただいたおかげで十分静かになりみんな満足。


  ←新型
↓旧型

収納スペースも結局ゴルフクラブは結局斜めおきのまま。 だけど後席がワンタッチで倒せるようになったため、トノカバーバーは残るものの、38cmウーハーのスピーカーもバーを外すことなく積載可能になった。これで真横にゴルフクラブが積めれば最高なんだけど。


大きな欠点は遮音性能の低さ、納車後2時間でディーラーにクレーム。後ろの窓が開いているのではないかと思うほどの大きなタイヤ走行音に唖然。 50km以上の速度では走りたくない車だった。タイヤはハンガリー産のポテンザ050A、材質が堅く路面をヒットする音が強烈。 ジャーっという強烈な音が鼓膜をいたぶる。 今までクレームなかったのかねえ? 日本のドライバーの見識を疑うわ、、。  日本製の050Aをはくアストンやフェラーリではそんな音はしない。

しかし、クレームにより内装をはがし遮音材、吸音材や遮音材を充てんし、さらにタイヤをヨコハマのdbに変更。以下のような測定結果になり、一応満足できる走行音量と音質に変わった。 これでメルセデスらしいエンジン音、排気音、走行音のバランスが取れ乗って楽しい車に変身、、高速直進性除けば、、、。東名ヤナセの茂谷くんには辛辣な言葉も浴びせたけど、よくクレームに耐え頑張って頂き感謝する次第です。



  E550 2010ノーマル ポテンザ050A ポーランド18インチ 東名下り100km/h 川崎から横浜でビデオ撮影し、一番静かな音量で96.3db 以前のE500は91dbほどであったから5dbの差は3倍に近い音量。630hzにピークあり。     E550 2010に17インチタイヤを装着し同一条件で測定。 1Khz以上は減少するも630hzのピークは変わらず。

  ちなみに アストンマーチンの同条件下100km/hのデータ。     さらにBMW323のデータ 同じく100km/h 半額以下の323よりうるさい車。

  E550 2010 遮音施工後にポテンザ050A ポーランド18インチのままで 東名下り100km/h 2.6db下がり630hzのピークも消失し1Khzの騒音も減少。 全体的に高音に行くほど自然に減衰している。     E550 2010 遮音施工後に ヨコハマdb18インチ 東名下り100km/h 3.9db下がる。 高域も出ているがなだらかな右肩下がりの音質は許せる範囲に。