スコッチウイスキー
2006.12.30から2007.1.2まで滞在したコーユー軽井沢サロンでのスコッチウイスキーとの出会い。

3夜連続でそのホテルのバーに通い詰め3日間で20種のお酒とハバナのシガーを堪能。京王線沿線で都市開発計画をされているシオザワさんという方とも酒とシガーで盛り上がり楽しい大晦日でありました。            まず初日 軽い気持ちでバーに入り「グレンリベットお願いします」の一言でだだだ、、と数種類のグレンリベットが、、、、、。       商品の固有名詞かと思っていた無知な私は それが蒸留所であると初めて理解。バーテンダー高井氏の説明でシェリー樽につけ込んだ超香りのいい1975年から30年寝かしたBB、オンザロックで香りがすばらしく芳醇。こんなすばらしいものがあったんだと大感激しながら、2杯目ジョンミロイ30年、3杯目ピアレス34年、どれもすばらしい、、。 シェリー樽の種類でわずかに味や香りが変化、また樽の内部の焦がし具合で色が変わるの一言で納得。今日の一押しは最初に飲んだBB、時間切れでバランタイン17年を水割りで作って頂き部屋に持参、が30分もかからぬうちにルームサービスでもう一杯。

本日のメニュー
グレンリベット30年 BB
グレンリベット30年 JHON MILROY
グレンリベット30年 ピアレス
バランタイン 17年

続いて 大晦日31日 世の中紅白歌合戦やK1で燃えているところ、前期したシオザワさんと大人の時間を彼の燻らすハバナ産 HOYO,E というシガーの甘い香りとスコッチでゆったり流れる大人の時間を堪能。 昔の貴族はお互いの使用人たるスコッチ職人に作らせたスコッチを飲み比べながら葉巻をくゆらせ人生の駆け引きをしてたんだなあと実感
今夜はマッカラン蒸留所を探求しようと手始めにGMマッカラン1973年、「すごい、グレンリベットもいいけどこっちがよりまろやか濃厚。」 感動の味わいに興奮。昨日のグレンリベットBBと比較のため同時に注文するもマッカランはロールスロイス、グレンリベットBBはアストンマーチンのようにちょっと暴れ者の感じ、、。マッカランすごし、、と感じながらKBマッカラングレンリベット28年、HBマッカラン34年と続き ここで高井さんより「日本の竹鶴21年もかなりなものです」の一言でそいつに走ったものの すばらしいのはすばらしいんだけど これらのマッカランとはやはり差を感じるものであった。 のち80年代に倒産し入手は不可能なブローラ1981年ピアレス、こいつも行けちゃう!!!HBマッカラン34年、最後に本日の一押し KBマッカラングレンリベット28年で締める。 日本の蒸留所でもどこでも10樽作って良い物は1樽、それはとてつもなくすばらしいんだけどそのまま瓶詰めするのではなく10樽全てを混ぜちゃって瓶詰め、よって味が落ちる。しかしここにある歴代のものはそのすばらしい一樽を詰めたものと言う言葉に納得。   しかもアルコール度数は50度以上がほとんど、、、でもロックでクイクイ行ける不思議。  二子玉川で飲んだアイラ島のヨードチンキ臭いやつとは別次元のもの、、、。

本日のメニュー
グレンリベット30年BB
GMマッカラン1973年
KBマッカラングレンリベット28年
竹鶴21年
HBマッカラン34年
ブローラ1981年ピアレス
KBマッカラングレンリベット28年 


明けて2007年1月1日
夜8時からまた開始、シングルモルトかなり探求したので本日はブレンドに挑戦。いきなりストレートで味わってみることに、まずハウスオブローズ8年 なんでこんなに豊かなの?と感じるブレンド、、!! 続いてグレンロゼス1979年。GMグレンロゼス1956年 俺と同い年じゃん、、、これを作った人たちは多分そんなに生きていないかも、、、と感激しながら味わう、、。mmmmうまい。さらにグレンロゼス1972年、、もうたまりません。 ブレンドでも昔のブレンドは本当に良い物が多いらしい、なかなか手に入らないものばかり置いてあり感激しきり。 また今日は昨日隣で飲んでいた貴腐ワイン シャトーリュッセックを半分でいただきました。白ワインなのに何十年も寝かせているとロゼっぽくなってきています。甘酸っぱい濃厚な味は梅酒に近く感じたけどボジョレーヌーボーなんてお子様ワインだよなあ、、、、と感ず。  さらにKBアイルオブジュラ、結局一番お気に入りのKBマッカラングレンリベット28年を今夜はストレートでいただき、言葉も知らなかった1934年製のアルマニャック エスケレブヌールと1929年製テセロン1929年製コニャックをも堪能してしまった、、、。  今宵はシガーに初挑戦するも 自分で燻らすより周りで他人にやってもらった方が楽しめることに気づいた、、、昔の王様は使用人2,3人に燻らせて香りを楽しんでたんだってさ、、、。

今日のメニュー
ハウスオブローズ8年
グレンロゼス1979年
GMグレンロゼス1956年
グレンロゼス1972年
シャトーリューセック
KBアイルオブジュラ1975年
KBマッカラングレンリベット28年
エスクレブヌール1934年
テセロン1929年
シガー HOY、E

一押し KBマッカラングレンリベット このシェリーグラスが最高の香りを届けてくれる。



バーテンダー 高井氏と彼からのコメント

さて、少々遅くなりましたが、最後にご注文いただいたブランデーについて、簡単にご説明致します。


○テセロン No.29
コニャック。
複数のヴィンテージをブレンドしているため、熟成年数やぶどうの収穫年(ヴィンテージ)の表記はなし。
「No.29」は、ブレンドの中心になっているヴィンテージが1929年であることを表す。
1929を中心としてこの前後の1920〜1930年代のヴィンテージが全体の70%を占める。
残り30%はテセロン社の秘蔵品、1906年ヴィンテージがブレンドされているという、実に贅沢なコニャック。


---コニャック(Cognac)---

正式にはオー・ド・ヴィ・ド・ヴァン・ド・コニャック(Eau-de-vie de vin de Cognac)といい、
コニャック市を中心としたシャラントとシャラント・マリティームの法定地域内で造
られる。
それ意外で造られたものはコニャックと称することができない。
原料のぶどうの品種は大部分がサンテミリオン(現地ではユニブランと呼ぶ)だが、
畑の土壌の質 により6地域に区分されている。

  1. グランド・シャンパーニュ(Grande Champagne)
    熟成に年月はかかるが、香り高く繊細で、上品な香りがする。
  2. プティット・シャンパーニュ(Petite Champagne)
    グランドシャンパーニュに次ぐ優れたブランデー。比較的熟成は早い。
  3. ボルドリ(Borderies)
    腰が強く豊かな香りのブランデー。
  4. ファン・ボア(Fins Bois)
    若々しく軽快なブランデー。
  5. ボン・ボア(Bons Bois)
    香味が、やや痩せている。
  6. ボア・ゾルディネール(Bois Ordinaires)
    やや荒い風味のブランデー。

グランド・シャンパーニュ地域で収穫から出荷まで一貫した作業のモノだけがラベル
にグランド・シャンパーニュと表示できる。ほんの少しでも他地域のぶどうが入って
いればこの表記はできないので、ラベルに「Grande Champagne」とあれば、それは
100%グランド・シャンパーニュ地区産のぶどうを用いたコニャックを意味する。

この他、グランド・シャンパーニュに50%以下の割合でプティット・シャンパーニュ
のブランデーをブレンドしたものをフィーヌ・シャンパーニュ(Fine Champagne)と表示できる。レミーマルタンやヘネシー等、有名な大手メーカーのコニャックはだいたいコレ。大手がグランド・シャンパーニュ規格のコニャックを造らない最大の理由
は、グランド・シャンパーニュ地区の面積が狭く、生産量が確保できないから。



○エスケレ・ブヌール 1934
アルマニャック。
1934年に収穫されたぶどうを使い、蒸留して樽熟成させたもの。瓶詰めの年代が不明なので、熟成年数(樽に入っていた期間)は定かでないが、恐らく70年程度と思われる。
これほどの長期熟成モノはめったに出回る事はない。

---アルマニャック(Armagnac)---

正式にはオー・ド・ヴィ・ド・ヴァン・ド・ダルマニャック(Eau-de-vie de vin d'Armagnac)といい、
フランス南西部アルマニャック地方の法定地域内で造られたブランデーのこと。
原料のぶどうはフォル・ブランシュ、サンテミリオンが主に使われる。
コニャックにくらべて香りが強く、力強い味わいが特徴。
アルマニャックも土壌の質によって区分される。

  1. バ・ザルマニャック(Bas-Armagnac)
    繊細、優雅な香りのブランデーを産む。
  2. オー・タルマニャック(Haut-Armagnac)
    やや平凡な風味。
  3. テナレーズ(Tenareze)
    腰が強く、香りが高い。

高井 康彦