D28
maker MARTIN year 1943 No. 84866
ヘリンボン、ダイアモンドインレイ、ジグザグバックの戦前28。ヘリンボン3本中これのみスキャロップで6弦が唸ることこと唸ること。Blue G
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アディロントップ、ヘリングボーントリム、ピックガードは本べっ甲に変更。   ダイアモンドインレイ
 
ジグザグバックストライプと密な柾目ハカランダ。      
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1934年に発売された14フレットのD28はネックに発売当初金属ロッドを使用してが、1942年、戦争による金属入手困難のためエボニーロッドに変更された。それ以前はエボニーロッドでなので元に戻ったことになる。ここにあるヘリンボン28は全てエボニーロッド、46年から金属ロッドに変更されているが、ここの46年ものを強力磁石でチェックしたところ、どうやらエボニーロッドらしい。なにより軽いし。 ネック形状は43年が三角、45年が平均的なアーチ、46年は太い、しかし同じ年でも製作者によりばらつきがみられる。また、内部は1944までスキャロップブレーシングを採用していたが、ここの43年は後期方のスキャロップで、サウンドホールに前期方に比べ遠い部分でクロスし、強度対策がなされていた。音的には1938年以前の、いわゆるフォワードシフテッドの低音が出すぎ太すぎてはっきりしない音より、バランスはいいと個人的には思う。ヘリンボントリムの形状も1本1本当然異なる。Dは当時のばかでかい戦艦Dreadnoughtの略。12フレットものはいまでもばかでかい。